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平成19年9月号より

平成19年度の会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。
    [10月研究会]
    「安宅英一の眼」
    場所 三井記念美術館・レクチャールーム
    日時 10月31日(水)午前10時30分より
    講師 日本陶磁協会主任研究員・森孝一(入館料のみ)
    定員 50名


    本展は、かつてない規模と内容によって、安宅コレクションの形成過程とともに、その生みの親ともいえる安宅英一氏の優れた選択眼にせまります。美術品をこよなく愛し、それを収集することに全身全霊を傾け、美の本質を極めようとした安宅英一氏の姿はまさに「美の求道者」と呼ぶにふさわしいものです。美術品に対する価値判断の基準が多様化しつつある現在、安宅英一氏の眼の軌跡をたどり、その本質を問い直すことにより、流行に左右されず、時代を超えてなお人の心を捉えて離さない古陶磁の美の真髄を理解する一助となることでしょう。

    [11月研究会]
    「乾山の芸術と光琳」
    場所 出光美術館・レクチャールーム
    日時 11月6日(火)午前10時30分より
    講師 同館主任学芸員・荒川正明氏(入館料のみ)
    定員 30名


    2008年に画師・尾形光琳の生誕350年、2009年にその弟で陶工・尾形乾山の鳴滝窯開窯310年を迎えることを記念して、この日本が誇る偉大な芸術家兄弟を輩出した禁裏御用の呉服商・雁金屋と桃山時代以来蓄積されてきた京の町衆文化および二條綱平を中心として華開いた元禄期の文化サロン、画師・光琳の誕生と乾山工房、近年の乾山の鳴滝窯発掘成果から裏付けられた成果、以上3つの着眼点から両者の作品を読み解いていきます。

    人数に制限がありますので、参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(電話03-3292-7124 FAX03-3292-7125)までお申込みください。
富山支部立催の茶会と名品展が9月23日(秋分の日)に富山美術倶楽部(富山市舟橋南町5-9)で開催される。今年は支部設立以来の世話人で、現支部顧問の結城辰三氏の百賀のお祝いとのことで、本部が懸釜を受け持つことになった。濃茶席は梅澤記念館・梅澤信子氏、薄茶席は壺中居宮島格三氏。名品展は、備前の金重有邦氏と青磁の川瀬忍氏の作品を並べて、森孝一の司会で鼎談を行う。骨董好きで知られるお二人の「作陶と鑑賞」が鼎談のテーマだ。同支部以外の会員の方々も、是非この機会にご参加下さい。臨時会費は一万円。詳しくは富山美術倶楽部内日本陶磁協会富山支部事務局(電話0764-32-5081)新庄までお問い合わせください。

福岡支部の大会が9月29日(土)午前10時より午後3時まで、福岡東洋陶磁美術館(福岡市城南区七隈8−7−42)で開催される。今年度は、江戸前期(1660〜8O年代)主に染付と色絵磁器を焼成した窯「姫谷焼」(広島県福山市加茂町百谷)をテーマに、支部長溝口虎彦氏が解説をされる。参加費は3,000円。詳しくは福岡支部事務局(電話092-861-0054)上野まで。

横手やきもの研究会による第4回「横手やきもの文化講座」が、10月21日午後2時から4時まで秋田県立近代美術館6階研修室で開催される。講師は阿部宗脩氏(茶道玉川遠州流秋田県支部支部長)と小林忠通氏(日本陶磁協会秋田県支部副支部長)。演目は「見て、聴いて、触って、知る!名品にふれる花入の美」。秋田県教育委員会、横手市、横手市教育委員会、秋田魁新報社が後援をする。お申込み、お問い合せは、〒013-0063 秋田県横手市南巻町24 横手やきもの研究会事務局 小林忠三郎 電話0182-32-3952。

文化審議会(石澤良昭会長)は、7月20日新たな重要無形文化財の指定・認定について文部科学大臣に答申を行った。工芸美術の部では、青磁の技法で佐賀県の中島宏氏(65歳)が重要無形文化財保持者として答申された。中島氏は、1941年佐賀県武雄市生まれ、1982年度日本陶磁協会賞、2005年度金賞受賞。心より御祝い申し上げます。

国の文化審議会による登録有形文化財(建造物)の答申で、奈良県内から県を代表する焼き物「赤膚焼」の窯元「赤膚山元窯」(奈良市赤膚町)の大型窯など3件と、1931年に完成した珍しい橋「開運橋」(三郷町)1件の計4件2か所が選ばれた。
赤膚山元窯は、江戸時代に赤膚焼中興の祖とされる陶工・治兵衛を初代とする窯元で、現在の所有者・小瀬堯三さんは七代目にあたる。今回、大型窯と中型窯、展示室・作業場の3件が登録を答申された。登り窯の登録は県内初で、全国でも7例目という。

巡回展「北大路魯山人─世田谷美術館所蔵 塩田コレクション─」において次のとおり、当協会常伍理事の黒田和哉氏による講演が催される。田川市美術館(会期:9月8日〜10月21日)では、10月7(日)午後2時から3時30分まで、定員60名、参加費無料、ご希望の方は美術館まで電話にてお申し込み下さい(電話0947-42-6161)。また、川越市立美術館(会期:11月3日〜12月16日)でも11月25日(日)の午後1時30分から3時まで開催。詳細は追って「美術館・博物館 特別行事案内」にてお知らせする。演題はともに「北大路魯山人 人と作品」。