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平成17年12月号より

「第47回日本陶磁協会賞受賞作家展」が平成18年1月19日(木)から28日(土)まで、東京銀座の和光ホールで開催される。今回は、日本陶磁協会創立60周年の年頭の記念展ということもあり、歴代受賞作家50余名の力作、大作が展示される。また、60年(還暦)を迎え、やきもの作りの原点に立ち返る意味から「こころとかたち」をテーマにした器類も並べられる。とくに、創立60周年にちなんだ酒盃60選、小皿・中皿60選は、今回の特別限定作品です。会員の皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。

昭和21年1月に日本陶磁協会が創立されて来年1月で、ちょうど60年になります。それで、来年1年間を創立60周年の記念の年とし、様々な催しを企画中です。その一つとして、本誌1月号で記念号が特集されますが、引き続き会員の皆様から協会に対するご意見や思い出を綴った原稿を募集したいと存じます。原稿枚数は400字3枚以内、原稿締切りは毎月20日締めです。原稿の送り先は、〒101-0062 東京都千代田区駿河台2-9 日本陶磁協会「陶説」編集部宛です。お問い合せは、電話03-3292-7124 森・山本まで。

常滑焼の人間国宝・山田常山氏(享年81歳)が10月19日午後5時6分、転移性肝がんのため死去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。通夜は22日午後6時から、告別式は23日午後1時から、同市北条1-34、CSKホール常滑瑞雲殿で行われました。喪主は二男の絵夢氏。地元の人々は通夜の席で常山氏と別れを惜しまれたせいか、告別式には少なく、陶芸家の井上萬二氏はじめ、鈴木蔵氏、鯉江良二氏、加藤伸也氏、メナード美術館の石川浩一氏、愛知県陶磁資料館の仲野泰裕氏らの顔が見受けられた。1月19日から開催される「日本陶磁協会賞受賞作家展」には遺作も展示される。

陶磁デザイナーとして国際的に知られる森正洋氏が、11月12日(土) 腎不全のため死去されました。77歳。葬儀は14日(月) 正午から佐賀県嬉野町下宿乙1156-1、うれしのやすらぎホールで行われました。喪主は妻の美佐緒さん。
森氏は佐賀県塩田町生まれ。佐賀県立有田工業学校図案科を卒業後、陶芸家の松本佩山に師事。戦後上京し、多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)を卒業、白山陶器デザイン室に勤務し、1978年に森正洋産業デザイン研究所を設立した。1960年に第1回グッドデザイン賞、2000年に日本陶磁協会賞金賞を受賞した。また、九州産業大学芸術学部教授、愛知県立芸術大学教授を務めた。氏のロングセラーとなった白い筒状の「しょうゆさし」のデザインは、いまも多くの家庭で使われている。

有田の陶芸家・青木龍山氏が平成17年度の文化勲章を受章した。黒天目の技法の追求に専念してきた業績と、常に新しい作陶に取り組んできた姿勢が高く評価されてのことだ。氏は、平成3年に日本芸術院会員賞を受賞、翌年には日本芸術院会員になった。

11月3日、文化の日に秋の叙勲が発表され、陶芸家の酒井田柿右衛門氏が「旭日中綬章」を受章されました。心よりお祝い申し上げます。

東京美術倶楽部創立100周年を記念して「大いなる遺産美の伝統展」が平成18年2月5日(日)から26日(日)まで、東京美術倶楽部(東京都港区新橋6-19-15 電話03-3432-0191)で開催される。内容は、「国宝を中心とする古美術名品展」、「日本近代絵画の巨匠たち 知られざる名作を集めて」、「近代工芸の創生 新たな美を求めて」の三部門で構成される。陶磁器関係では、国宝〈青磁下蕪花生〉〈志野茶碗「銘 卯花培」〉、〈野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」〉、〈玳玻盞天目茶碗〉ほか三十数点が、近代工芸では、荒川豊蔵氏、石黒宗麿氏をはじとする15名の陶芸家の作品が並ぶ。

「第52回日本伝統工芸展」の受賞作品が発表された。グランプリにあたる日本工芸会総裁賞は木村太郎氏(東京都八王子市)の〈鍛朧銀鉢〉。木村氏は27歳と受賞者では最も若い。高松宮記念賞は山岸一男氏(石川県輪島市)の〈沈黒緑陰箱「能登有情」〉。文部科学大臣賞は荒川文彦氏(石川県山中町)の〈髹漆線文食籠「遥」〉。東京都知事賞は塩澤照彦氏(東京都三鷹市)の〈友禅訪問着「濤映」〉。NHK会長賞は中島宏氏(佐賀県武雄市)の「青瓦瓷線彫文平鉢」。朝日新聞社賞は毎田健治氏(石川県金沢市)の〈友禅訪問着「遥延」〉。日本工芸会会長賞は岐部笙芳氏(大分県九重町)の〈花藍「陽映」〉。日本工芸会保持者賞は山下義人(香川県高松市)の「くれない蒟醤箱」。日本工芸会奨励賞は、清水潮氏、金城一国斎氏、川北浩彦氏、柴田徳子氏、高野誠氏、新裕二氏、内島一郎氏、大本研一郎氏の9名。
NHK会長賞を受賞した中島氏の作品に対して林屋晴三氏は「作者は青瓷一筋に生きてきた。12世紀に中国人が窮極の陶芸として完成させた青瓷を範として、さまざまな青瓷を探究してきたが、ここにきて、青瓷本来の無地、無文の表現によって独自の造形性を見出しつつあり、このたびの受賞は、今後の彼の青姿に転機をもたらすのではなかろうか。」と本展図録で述べている。

東九州石油株式会社の創業55周年を記念して、中国陶瓷美術館(大分県臼杵市大字市浜808-1)が所蔵する中国陶磁の優品より50点を選んで『俑・陶・華館蔵優品撰集』が刊行された。同館は、東九州石油の創業者である故小手川鎌次郎氏の収集品をもとに、同社の創業50周年を記念して開館したもの。展示室の第一室の「俑」には、新石器時代から漢、唐時代までの黒陶、加彩、三彩が、第二室の「陶」には、宋から金、元時代までの青磁、白磁が、第三室の「華」には、明、清時代の青花、五彩が展示される。詳しくは、電話0972-62-2882 中国陶瓷美術館までお問い合せ下さい。